こんにちは、ヒロです。

 

非モテコミットという言葉を知っていますか?

 

恋愛工学で有名な藤沢数希さんが
モテない男の特徴を端的に表した言葉です。

 

とてもキャッチーなワードだったので
僕の最近の流行語なのですが。

 

非モテコミットの意味は

 

モテない男性というのは
特定の女性のことを好きになると
その女性に固執して追いかけてしまう。

 

「俺には彼女しかいない」と
頭の中がその女性でいっぱいになり
食事をご馳走したりプレゼントをあげたりして気を引こうとする。

 

そうした行為は、女性から見ると余裕がないように映り、
他の女性から相手にされない市場価値が低い男のレッテルを貼られる。

 

結果、搾取されるだけ搾取された後、フラれてしまう。

 

ざっくり言うとこんな感じです。

 

 

今でこそ女性に対して
余裕を持って対応できるようになりましたが

ちょっと前までは僕も
気に入った女性に対して非モテコミットしまくりでした。

 

たとえそれが、10歳年下の女子大生であっても・・・

 

 

 

 

当時はまだ地蔵になることが多かったのですが、
直近の1ヶ月で2回連れ出しに成功しており
ストリートナンパの手ごたえを感じ始めていた時期でした。

 

2月上旬の日曜日、名古屋市内。
天気も良く、ナンパするには絶好のコンディション。

 

今日こそは声をかけまくるぞと
気合いを入れて家を出ました。

 

丸亀製麺で昼食を済ませ、
14時ごろ、ナンパを開始。

 

大須商店街には女子大生風の若い女の子が溢れ返っていました。

 

「あの子かわいいなぁ」

「1人で買い物してるのかなぁ」

 

高ぶる気持ちとは裏腹に
ビビってる非モテナンパ師は
なかなか声をかけることができません。

 

女の子に近づき、歩く速度を緩め、
声かけのタイミングをはかるのですが
喉元まで出かかった言葉を飲み込んでしまいます。

 

「やっぱりまだまだ地蔵だな」

 

不甲斐ない自分に失望しつつ
3時間歩き回って3~4人に声をかけるのが精一杯でした。

 

マクドナルドに入って休憩し
コーヒーを飲んで気分転換。

 

この状況を立て直す手立てを考えました。

 

「ナンパする場所を変えて気持ちを切り替えよう」

「1人で歩いている女の子を見つけたら、何が何でも声をかけよう」

 

コーヒーを飲み干し、決意を新たに店を出ました。

そして、若宮大通を渡り、パルコ方面に向かって歩き始めました。

 

 

ターゲットはすぐに現れました。

 

パルコから栄の駅の方面に向かって
一人の女の子が歩いていました。

 

「おっ、一人だな。後姿は悪くないぞ。」

 

そんなことを頭の中でつぶやきながら
女の子の右隣に並びました。

 

幸運なことに信号が赤になったので
女の子も歩みを止めました。

 

隣に並んだ瞬間に

「ううっ」という感じで

またも言葉が詰まりそうだったのですが

 

「何が何でも声をかける」

 

というマクドナルドでの誓いを思い出し
必死に声を絞り出しました。

 

「すっ、すいません、いまからどこに行くんですか?」

 

『・・・???』

 

不思議そうな視線でこっちを見てきます。

 

この時にちゃんと顔を見たらかなり可愛い子だったので
一気にテンションが上がりました。

 

黒髪のロングヘアー

大人びたファッション

 

当時流行っていた月9ドラマ
「失恋ショコラティエ」に主演していた
石原さとみにそっくりでした。

 

こんなに可愛い子に声をかけた自分を
褒めてあげたくなりました。

 

「いやぁ、すごい可愛い子だと思ったんで勇気を出して声をかけたんですけど、いまからどこに行くんですか?」

 

『帰るところですけど』

 

「まじっすか?俺、今から晩ご飯たべようと思ってるんですけど、一人暮らしで一人で食べるの寂しいんで、一緒に食べに行きませんか?」

 

『家に帰らないといけないんで帰りますよ。ご飯は家で作ってくれてるんで。』

 

「いやー、ご馳走するんで、どうですか?まじ一人暮らしで一人で晩飯とか超嫌なんすよ。しかも明日から仕事なんで、今日は休日っぽく外で誰かと食べたいなって思ってて。」

 

『いやいや、帰ります。』

 

うーん、すぐにOKはくれないよな。

 

断られつつもちゃんと返事をしてくれるので
横並びで歩きながら必死になって会話を続けました。

 

「てか今日はどこに行ってたの?お買い物?」

 

『エステです』

 

「栄(僕がナンパをした場所の地名)はよく来るの?」

 

『よく来ますよ。学校も近いですし』

 

「そうなんだ。もしかして高校生?」

 

『いやいや、違います。』

 

「てか今笑いましたよね?笑わせたお詫びにメシ行きましょうよ。飲みでもいいですよ」

 

『行かないです。』

 

「じゃあどうしたらメシ行ってくれますか?僕普通の会社員なんで金持ちとかじゃないんで、お金を積むとか以外で」

 

(苦笑)

 

「また笑いましたよね?じゃあ分かった。絶対笑わせるんでどうですか?」

 

『いやー、行かないです』

 

「100回笑わせるって約束するんでどうですか。」

 

(笑)

 

「また笑いましたよね?いまたぶん3回ぐらい笑ってくれたんで、残りあと97回笑わせたら合格ですよね?」

 

『いやいや、門限あるんで』

 

こんな感じで会話を楽しみながらも
なかなか牙城を崩せず。

 

地下鉄の駅も近づいてきたので
なんとか勝負をつけたいと思い
連れ出しのオファーを出し続けました。

 

「門限は何時?それまでには帰るって約束するし、俺も明日から仕事だからそんな遅くなりたくないし」

 

『10時ですよ』

 

「まじ?けっこう早いね?箱入り娘?」

 

『そんなんじゃないですけど』

 

「じゃあ10時までには帰るから行かない?」

 

『うーん』

 

「わかった、じゃあもし俺が何かしたら、警察に通報したらいいから。会社の名刺も渡すしね」

 

『どうしよっかなー』

 

「まぁいいっしょ。もし楽しくなかったら途中で帰ってもいいし。俺もつまらなかったらすぐ帰るかもしれないし!!笑」

 

『うーん、じゃあ、ちょっと飲むだけならいいかなぁ』

 

 

この瞬間、天に向かって拳を突き上げました。
(もちろん、想像の中で)

石原さとみを連れ出した!!

 

気持ちの高ぶりがおさまりません。

 

この瞬間を迎えるまでに500メートルぐらい
横並びで会話を続けたと思います。

 

粘りの大切さを実感。

 

どこかのナンパブログに書いてあった

「返事をしてくれてるうちは可能性がある」

というのは本当みたいです。

 

連れ出しオファーを承諾してもらったので
近くの居酒屋に行くことにしました。

 

相手は現役女子大の2年生で、
エステに行った帰りだったとのこと。

 

念のため年齢を確認して
20歳だったので居酒屋に行きました。

 

平行トークのときはお酒飲めないって言ってたのに、
居酒屋に入ってメニューを見ると

「実はお酒けっこー好きなんですよ」

と言って、カクテルを注文してました。

 

学校の話やバイトの話、
前の彼氏の話に最近告白された話など
いろいろ話してくれました。

 

この時の僕は、
かわいい女の子とお酒を飲んでる状況に満足してしまい
親善試合のような当たり障りのないトークに終始していました。

 

「こんなにかわいい女の子と飲む機会を与えてくれて、神様ありがとう」

そんな気持ちだったと思います。

 

当初の約束通り9時前には店を出て
門限の10時までには家に着くように
駅まで送っていきました。

 

別れ際に、連絡先を交換しました。

 

 

後日遊んだ時に話してくれたのですが
門限が10時というのはウソだったようです。

 

「10時までには帰ってきなさい」

と言われているけど
連絡を入れておけば怒られないみたいで。

 

ナンパだったんで門限あるって言ったら
諦めてくれるかなと思ったとのことです。

 

お酒を飲めるのに「飲めない」と言ったり
女の子はすぐにウソを言います。

 

 

長いことナンパをして分かったのは
女性の発言を鵜呑みにしてはいけないということ。

 

「約束がある」

「忙しい」

「門限がある」

 

ナンパを追い払うために
女性は当たり前のようにウソを言うので
それに動じないことが大切です。

 

 

話がそれましたが、
美女と飲めて大満足な日曜日を過ごすことができました。

 

そして、次のアポはいつにしようかと
夜、手帳を見ながら考えていました。

 

ラインで
今日、飲みに付きあってくれたお礼と

次回アポの打診をして
すがすがしい気持ちで眠りにつきました。

 

この時はまだ、
この女子大生に恋に落ちかけていることに
気がついていませんでした・・・

 

(後編に続く)