僕は今年の2月まで名古屋に住んでいて
今年の3月に東京に引っ越してきました。

 

ナンパに関しても
名古屋駅周辺や栄という繁華街でやっていました。

 

名古屋も一応は都会ですが
東京のそれとは比べ物になりません。

 

やっぱり東京は日本の中心、大都会。

 

引っ越しが落ち着いたら
ナンパに繰り出そうと思っていて
ある程度片付いたところで出陣することにしました。

 

新宿、渋谷、銀座のコリドー街など
東京には有名なナンパスポットがあるので
東京初ナンパをどこにしようか迷いました。

 

いろいろ調べた中で
僕が初ナンパの場所に選んだのは・・・

 

池袋

 

僕は「池袋ウエストゲートパーク」通称IWGP
というドラマが大好きで
学生時代にDVDを借りて何度も見てました。

 

 

長瀬智也や佐藤隆太、妻夫木聡に坂口憲司。
加藤あいや酒井若菜に加え、
若かりし日の山下智久など超豪華キャスト。

 

いまから15年ぐらい前のドラマですが
アラサー世代の人たちは
馴染みがあってファンの人も多いのではないかと思います。

 

そんなドラマに対する思い入れから
東京初ナンパは池袋に決定しました。

 

 

まずは市場調査から

 

初めてナンパをする土地では
声掛けを始める前に必ずすることがあります。

 

それは、
連れ出し先の飲食店がどこにあるか。

 

これを把握しておかないと
せっかくついてきてくれそうになったとしても
グダグダ迷っているうちに逃げられてしまいます。

 

某ナンパ師のブログに
池袋でナンパをするなら
東口の方がよさげだと書いていました。

 

東口の方が若い子が多く
西口は夜の街というイメージでした。

 

夜の蝶を口説きたいのであれば
西口に繰り出した方がよいかと思います。

 

西口と東口をぶらっと歩いて
IWGPの舞台の池袋西口公園も観光し
いけふくろうも確認しました。

 

飲食店の位置も大体把握しました。

 

西武新宿駅前の横断歩道を渡った少し先に
居酒屋さんが集まっていることがわかりました。

 

またサンシャイン通りから少し脇道に入ったとこにも
居酒屋さんがたくさんありました。

 

具体的な店舗は決めないにしても
居酒屋の場所が頭に入っていれば
連れ出す時もスムーズにいくはず。

 

ざっと30分ぐらいかけて
IWGPのドラマの舞台の観光と
ナンパの市場調査を終えました。

 

 

東京の洗礼、人の多さと流れの速さ

 

市場調査を終え
いざ声掛けを始めようと思いました。

 

で、まず思ったのが
人の数が圧倒的に多い。

 

名古屋駅も人が多いけど
それとは比較にならないぐらい
多くの人がいると思いました。

 

そして、人の流れが速い。

 

巨大な運河を目の前にしたような
錯覚を覚えました。

 

人が多いから可愛い子もいるはずなのに
その流れの速さから
なかなかターゲットを見つけられずにいました。

 

また、せっかくターゲットを見つけたとしても
人の多さと流れの速さから
ターゲットの付近まで到達できず
声掛けができないということもありました。

 

とにかく声をかけなければ始まらないと思い、
声をかけてみても

 

ガンシカ、カンシカ、再びガンシカ

 

まじかー

 

たしかに名古屋でナンパしてた時も
ガンシカされたけど
断るにしても返事してくれる人もたくさんいたぞ。

 

あまりの反応の悪さに
ヒルんでしまいました。

 

いきなり東京の洗礼を浴びたような気分でした。

 

あまりの人の流れの速さに
人酔いしたような感じでした。

 

群衆の中から美女を探して声をかける。

 

しかし群衆の流れが速すぎて
僕の動体視力が追いつきませんでした。

 

慣れない土地で
浮足立っていたのかもしれません。

 

トークにも粘りがなく
どこか遠慮がちな弱気なオファーになっていました。

 

そしてだんだんと
声をかけることに躊躇するようになってしまいました。

 

 

南池袋公園は卑猥な公園?カップルを凝視し気合注入

 

ナンパをするために
池袋駅東口界隈を歩き回っていると
南池袋公園という癒しスポットを発見しました。

 

芝生やベンチがあって
カップルや女の子同士が
のんびり座って語り合っている姿がありました。

 

 

2時間歩き回って
まともな反応が取れずに疲れていたので
少し休憩しようと思いました。

 

コンビニで缶ビール2本と
唐揚げくんを購入しベンチに腰掛けました。

 

これまでの反省をしつつ
ビールを口にしたのですが
目の前には思いもよらぬ光景が飛び込んできました。

 

高校生や大学生カップルが
人目をはばからず
口づけをしたり
乳房を揉みしだいていました。

 

なかには男性にまたがってる女性もいました。

 

「なんじゃこりゃー!!」

 

今時のファッショナブルな衣類に身をまとった女性が
人目をはばからず男性を求めている。

 

もちろん公園なので
服は着ているしキスや乳モミぐらいですが
そのリアルな光景に思わず視線を向けてしまいました。

 

そういえば名古屋駅の名鉄側の出口辺りの
噴水あたりでも同じような光景があったような・・・

 

さわやかな公園の雰囲気に
相反する卑猥な景色。

 

ビールを持つ手が震えました。

 

俺は何をやっているんだ。

 

数人の女にガンシカされたぐらいで
なにヒルんでるんだ。

 

人が多い?

人の流れが速い?

土地勘がない?

 

全部、言い訳だ。

コンビニで買った
アサヒスーパードライを
一気に飲み干しました。

 

歩き疲れた足を少し伸ばして
ふーっと息を吐きだして
もう一度、決意新たにストリートに繰り出しました。

 

 

声をかけ続けた結果、不動産会社の新卒OLを連れ出し

 

気合を入れたからと言って
すぐに成果に結びつくわけではありませんでした。

 

しかし、愚直にターゲットを探し
声を掛け続けました。

 

再開後1時間は
全く成果がありませんでした。

 

時計の針は22時に差し掛かろうとしていました。

 

と、その時、
JR池袋駅東口の前から
西武池袋駅の方にあるく一人の女性を発見しました。

 

スーツにタイトスカート。

 

仕事帰りのOLさんっぽい風貌。

 

後ろから近づくも

「ガンシカされたらどうしよう・・・」

と、弱気な自分が顔を出します。

 

しかし、南池袋公園で
いちゃいちゃしていたカップルたちを思い出し
自分を奮い立たせました。

 

後ろから追い抜いて声掛け。

 

顔面確認する前に声をかけていました。

 

「お疲れさま、今日は仕事帰り?」

 

『はい』

 

「そうなんだ、けっこう遅くまでお疲れさまだね」

 

『ほんとですよ、ほんとお疲れですよ』

顔を見ると、目鼻立ちが整っていて、美人に分類される女性だと思いました。

 

ただし、確かに疲れているように見えました。

 

とりあえず飲みに誘うのが第一だと思い、

飲みに誘いました。

 

「俺、今友達と飲んでたんだけど
友達先にかえっちゃったからさあ
もう少し一緒に飲みたいと思ったんだけど
一緒に飲まない?」

 

どうだ?

 

『愚痴、聞いてくれますか?』

 

予想外の反応に驚きました。

 

「聞くのは全然いいけど、何かあったの?」

 

『わかんないんですよ・・・』

 

「わかんないの?」

 

『めちゃめちゃ怒られたし・・・』

 

立ち止まって聞いてみると
彼女は仕事の帰りで
退社間際に上司に呼ばれて
執拗な叱責をくらったらしい。

 

それで落ち込んでいた模様。

 

「そうなんだ、いろいろ聞くから、とりあえず飲みに行こうか」

 

『いや、でも明日も仕事だしなー。やっぱり帰ります』

 

まじか?
帰してたまるか。

 

「いや、まあそんなあわてて帰らなくても。
俺も明日、早いから遅くなりたくないし、1杯だけ飲もう」

 

『いやー、でも行かない。帰ります』

 

「いやいや、とりあえず待ちなって。
仕事で嫌なことあったんでしょ?
話してたらすっきりするかもよ」

 

『うーん、でも・・・』

 

こんな感じで

 

帰る

 

待って

 

というやり取りを続けた結果

 

『本当に一杯だけでもいいですか?』

 

と彼女の方から言ってくれたので

 

「いいよ、一杯だけ飲もう」

 

ということで連れ出しが確定しました。

 

粘った甲斐があった。

 

東京初ナンパ、初連れ出し。

 

適当な居酒屋に入って
ビールと簡単なおつまみを注文し
乾杯しました。

 

「来てくれてありがとう」

『こちらこそ、今日は誰かと話したかったんです』

 

彼女は
東北地方出身、関東の大学を卒業後
東京で就職。

 

不動産会社の営業職、新卒OL。

 

日々、上司からの厳しいツメをくらっているとのこと。

 

『愚痴を聞いてもらっていいですか?』

 

と言っていたにも関わらず
彼女自身の仕事の話はほどほどに
彼女から僕に対する質問が多くありました。

 

『何してる人なんですか?』

 

『これまでどんな仕事してたんですか?』

 

『新入社員の時って大変でした?』

 

僕も会社員時代、特に若手だったころは
上司から罵倒されまっくた日々があったので
彼女の辛さはわかるつもりでした。

 

ウザい年長者の頑張った過去の自慢話にならないように
本当にさらっと、自分の若手時代の話をして
彼女の今の辛さや頑張りに共感してあげました。

 

『1杯だけ』

 

と言っていたにも関わらず
彼女の方から

 

『もう一杯飲んでもいいですか?』

 

と言ってきました。

 

 

僕は連れ出す際に

 

「1杯だけだから」

 

と言って誘うことが多々ありますが
実際に連れ出すと
1杯だけで宴が終わることは
ほとんどありません。

 

女性が付いてきてくれるための言い訳として
1杯だけだったらいいかな
と思わせるために使っているだけで。

 

お酒の席が楽しければ
そのまま2杯3杯とお酒も進むものです。

 

彼女の話を聞いて
自分の若手時代を思い出しました。

 

あの時は本当にきつかったなと。

 

「なんでそんなに使えねーんだ」

 

「てめえにいくら金かかってんのかわかってんのか?」

 

当時の上司に毎日のように叱責され
精神的に追い詰められていた時代を。

 

そして、そんな理不尽な叱責に耐えながらも
頑張っている彼女に過去の自分を重ねつつ
一生懸命な彼女に好感を持ちました。

 

結局この日は、
彼女の終電前まで飲みました。

 

僕の自宅に誘いましたが
翌日、朝から仕事ということで断られました。

 

しかし、東京初ナンパで、
苦労の末に連れ出して
美女と楽しく飲めたことは収穫でした。

 

声をかけ続けたこと
弱気な自分に負けずに
挑戦し続けたことが
連れ出しにつながったのだと思います。

 

PS.この女の子とは後日、飲み直したときに
僕の自宅に泊まりに来てくれました。

 

その後も不定期ではありますが、
継続して飲みに行くような間柄です。

 

こういう縁は大切にしたいものです。